【2011年全仏オープン】クエルテンの再来ベルッシが才能の片鱗を披露
春のクレーコートシーズン、最もホットな選手がトマス・ベルッシ(ブラジル)だった。全仏前哨戦のマスターズ1000マドリードでは、3回戦で世界ランク4位のアンディ・マリー(英国)を、準々決勝で同7位のトマーシュ・ベルディハ(チェコ)を破り、準決勝のノバク・ジョコビッチ(セルビア)戦でも1セットを奪う健闘を見せた。
第23シードで臨んだ全仏オープン。全仏でブラジル選手とあれば、どうしても「グーガ(グスタボ・クエルテン)の再来」という枕詞がつきまとう。ベルッシ自身は「彼はブラジルテニス界で最も重要なプレーヤーだ。精一杯やってみるけれど、彼に追いつくのは簡単ではない」と話しているが、母国のファンは当然、グーガの偉業の再現を期待しただろう。
シードを守り3回戦に進出、地元フランスのリシャール・ガスケに惜しくも敗れたが、これはいい試合だった。左利きのシュアな攻撃は、ショットの宝箱を持つガスケでなければしのげなかっただろう。将来に期待を持たせる敗戦だった。ジョコビッチと同じ87年生まれ。夢の一つは、2016年に母国で開かれるリオデジャネイロ五輪に出ることだという。
