【2010年USオープン】日本の高校生代表・近藤大基の挑戦
今年も全国選抜高校の個人戦で優勝した男女選手、近藤大基(湘南工大附)と今西美晴(京都外大西)がワイルドカードで予選に挑戦した。今西は予選で敗れたものの、近藤は見事、本戦に進出した。
1回戦の相手はドイツのビッグサーバー。近藤はリターンが思うように返らず、自分のテニスをさせてもらえない。2-6,2-6で敗れた近藤の目に、悔し涙が光った。
近藤は「今まで受けたことがないようなサーブ。テニスをやっていて初めて、ブレークできる気がしないと思った」と完敗を認めた。だが、そのあとの近藤のコメントがよかった。
「では、収穫はあった?」と聞くと、即座に「それはもう…」という言葉が返ってきた。「グラウンドストロークは十分通用していた。リターンとサーブは2段階くらい上げないと通用しない」。彼は世界との距離を自分の体で感じたのだ。
卒業後は大学進学を考えていたが、グランドスラムの舞台に立って、気持ちに微妙な変化が生じた様子だ。「世界でやってみたいという気持ちが高まった」と近藤。「初めてのグランドスラムで、予選を勝てたことはすごく自信になる。これくらいまでが自分の勝てるラインというのが分かった。(今日の相手を)一年後に倒さないと、という気持ちです」
この完敗は、決して無駄にはならないだろう。
